機械、車両、構造物などの振動に関する計測、解析、制御、試験等の技術(以下「振動技術」という)は、広範な産業分野における基礎技術として、また、国民生活に直結した身近な技術として、その役割は非常に重要なものとなっています。そこで、振動技術の社会的重要性に見合った信頼性を確保し、振動技術の高度性を維持し発展させることを目的として、日本振動技術協会(英語名Japan Association for Vibration Technologies、略称JAVIT)が、振動技術に携わるメーカーの業界団体として、1999年4月に設立されました。
時の経つのは速いもので、2010年12月現在、JAVITは12年目の後半に入っております。この間、JAVITは、年2回の協会誌「振動技術」の刊行、「振動技術総覧2001」、「振動技術総覧2005」の刊行、教育事業委員会による講習会、免震委員会、制振委員会、防振・除振委員会、サスペンション委員会、試験・計測委員会による講演会、見学会など、活発な活動を展開して参りました。また、2009年2月16、17日には、グランドプリンスホテル高輪にて、創立10周年記念展示会・講演会を開催し、多数の方にご来場頂きました。
「振動技術総覧」は、JAVITの会員会社が設計/製造/販売している免震装置、制振装置、防振・除振装置、振動試験機、振動計測器等に関する技術資料を収録した刊行物で、JAVITのシンボルとして、また、情報発信の媒体として、重要なものと考えております。「振動技術総覧2005」は、「振動技術総覧2001」同様、幸いにも会員会社の顧客をはじめ各方面からから好評をもって迎えられ、現在でも入手を希望される方が絶えておりません。しかしながら、発刊から5年が経過いたしますと、記述内容が古くなっている箇所が散見され、また、会員会社も変化しておりますため、改訂することに致しました。今般刊行致します「振動技術総覧2010」が、過去の「振動技術総覧」同様、各位のお仕事にお役に立つことがありますれば、会員一同の望外の喜びとするところであります。
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